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English |
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E01 |
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ことばの由来一特別英語番組。どんなことばにも、それにまつわる話がある。どんな意味だろうか。どこから出たのだろうか。きょうのことばは「法律嘲弄者」である。 |
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E02 |
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1917年、アメリカは禁酒国になった。アルコール飲料は禁止された。違法になったのである。この禁酒を国法にするためには憲法自体を変えなければならなかった。憲法の第18補則案が通過した。酒
-- ブーズともよくいわれたが --
は全国で禁止された。国中で酒が飲めなくなったのだ。ときどきウイスキーを一杯やるのが好きだった人たちは、不満だった。彼らは、新しい法律は彼らの公民権を侵害していると感じ、反抗した。合法的に酒が買えないのならば、非合法的に手に入れればよい。自分で酒を作り始めた人もいた。 |
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E03 |
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そのうちに、密輸業者が酒をアメリカに運び込んだ。秘密クラブでは、密輸入のウイスキーが出された。そのようなクラブに入るには、ドアマンと面識を持ち、ドアについている小さな穴に、そっとこうささやかねばならなかった。「ジョーがよこしたんだよ」こういったクラブは、「もぐり酒場」といわれるようになった。しばらくすると、外国産の酒がアメリカに、禁酒法以前よりも速く流れ込んだ。 |
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E04 |
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人々は、禁酒法を守ろうとしなかった。困惑した政府の役人が恐れたことは、そのような1つの法律に対する気持が、全法律の軽視につながるのではないかということだった。そこで彼らは禁酒法の重要性を示すための運動を始めた。マサチューセッツのある金持は
-- 禁酒主義者だったが --
200ドルを提供し、この新しい法律をあざける者を表す最優秀の標語に与える賞金とした。25,000通もの応募があった。賞金を獲得した標語は公表された。それが"Scofflaw"であった。"scofflaw"は、辞書に載った。意味は、法律をあざけったり、笑ったり、軽視したりする人のことである。 |
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E05 |
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運動も新しいことばも助けにはならなかった。人々は、禁酒法が気に入らなかったのだ。フランクリン・P・アダムスという有名なジャーナリストは詩を書いて、この法律が、いかにばかげているかを示した。彼は、禁酒主義者をあざけり、次のように書いた。
禁酒法は大失敗。
それでいい。
止めるはずのものも止められない。
それでいい。
汚職や堕落があとをひき、
この国は悪徳と犯罪で一杯だ。
何にも禁止してやしない。
そうだとしても、それでいい。 |
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E06 |
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禁酒法が廃止されたのは1933年だった。酒を飲むこと、売ること、作ること、輸送することは再び合法となった。 |
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E07 |
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「法律嘲弄者」ということばは、最近まで忘れられていた。このことばを思い出させたのは、ニューヨーク市の交通裁判所の判事だった。ジョン・マーター判事が非常に腹を立てたのは、駐車禁止の場所に駐車する人に対してだった。彼らは、罰金を払うようにとチケットを渡されたが、それを払わなかった。マーター判事は、彼らを追求した。ある男は1,500ドルの罰金を取られたあげく、「法律嘲弄者」といわれた。今日
では、"scofflaw"は、法律をあざけったり、笑ったりする人のことである。しかし、禁酒法とは違って、駐車に関する法律は変えられることはない。こうして"scofflaw"は、永久的にアメリカ英語の一部となった。 |
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日本語訳 Tsuneo Kimura
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