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English |
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隣家と張り合う Keep up with
the Joneses |
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E01 |
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ことばの由来 --
特別英語番組。どの言語でもそうだが、アメリカ英語には多くの変わった表現がある。人々の日常生活から生まれ、独自の発達をとげたことばである。 |
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E02 |
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きょうの表現「隣家と張り合う」は、人がからんだ話で、いずれにせよ世界のどの国にもあることである。これからの話は、アメリカではよくあることである。 |
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E03 |
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長い間、アメリカ人の夢となっていたのは、だれもが金持になれて成功するということであり、そのためにはよく働き、好運に恵まれればよいのである。けれども、金持になったら、そのことを世間の人に知ってもらいたいのだ。たとえそんなに金持にならなくとも、そうなんだなと人に思わせたいのである。そうしたことが、「隣家と張り合う」という表現なのだ。そして、隣家と同じように金持であり、成功者であると見せかけようとする人の話というわけである。 |
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E04 |
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この表現を最初に用いたのは1913年のこと、成功しようと奮闘中の若いアメリカ人で、名前をアーサー・モマンドといった。彼は自分のことを次のように話している。彼が週に125ドルをかせぎ始めたのは23歳の時だった。当時としては大金だった。モマンド青年は自分の羽振りのいいのがとても得意だった。結婚して、妻とともにニューヨーク市郊外のロングアイランドにある高級住宅地区へ引越した。しかし引越したというだけでは満足できなかった。モマンド夫妻は、近所の人々がカントリー・クラブのメンバーだと知って彼らも入会した。そして、金持は乗馬をするものだと知り、モマンドは毎日乗馬することにした。モマンド夫妻はまた、召使いを雇い、豪勢なパーティーを何回も開いた。それはまるで競走のようだが、ゴールのない競走なのだ。というのは始終続けていようとするからである。モマンド夫妻は、そうするわけにはいかなくなった。競走は2人にとって終わりとなった。もはや新しい生活様式を支える余裕はなかったのである。高級住宅地区を去り、ニューヨーク市の安アパートにもどった。 |
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E05 |
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モマンドは後日、この経験によって残酷に目覚めさせられたと語った。しかしモマンドはまた、その経験のこっけいな側面を知ることもできた。周囲を見回してわかったのは、多くの人がただただ隣家と張り合うためだけに生きているということである。それでこれは新聞連載漫画のねたになると思った。そこで1913年彼は連載物を書き始め、国中の多くの新聞に掲載されたのである。彼はそれに「ジョーンズ家と張り合う」という題目をつけた。ジョーンズというのは、アメリカではごく普通の名前である。 |
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E06 |
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「ジョーンズ家と張り合う」は、あなたの周りの人たちに負けまいとするという意味になった。モマンドの連載漫画はいろんな新聞に28年以上にもわたって載った。人々はやはり隣家と張り合おうとするけれど、いやになる。いくらやっても、隣家の人はいつも先を行っているように思われるのである。 |
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日本語訳 Tsuneo Kimura
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