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English |
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E01 |
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ことばの由来 --
特別英語番組。どのことばにも、それにまつわる話がある。どこから出たのか。何という意味だろうか。どのようにしてアメリカ英語に入って来たのだろうか。きょうのことばは「熱中する人」である。 |
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E02 |
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"buff"ということばには、いくつかの意味がある。色でいうなら淡黄色である。また、柔らかい布という意味でもあり、表面をみがくのに使う。つまり動詞用法で「みがく」となる。けれどもこのような意味は古く、その由来は忘れられている。"buff"の意味で現在興味深いのは、人を表現するもので、その人が強烈な欲求を持っている場合である。つまり、何かに熱中している人ということである。例えば、テニス好きの人はテニス・バフ。ジャズ好きの人はジャズ・バフという具合である。 |
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E03 |
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この意味はアメリカ特有のものである。そして、この意味が使われるようになったのは100年前、ニューヨーク市においてである。当時のニューヨークは発展途上にあった。石と鉄鋼でできた摩天楼はまだなく、建物は木やレンガで作られていた。古い建物が多く、よく火事が起きた。それに当時は十分に組織された消防署はまだなかったのである。火事の警鐘が鳴ると、火事の近くにいる人は、していることは打ち切って、消火に駆けつけたものである。 |
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E04 |
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それから有志の消防隊が組織された。厳寒の折には、多くの若い消防士は、防水防寒用に野牛の皮でできたオーバーを着た。また火事の鐘が鳴ると、ほかの町の人まで消火の手伝いに駆けつけたものだ。この人たちも野牛のオーバーを着ていた。そのうちに、自分の仕事を中断して消火に駆けつけて来る人のことをファイヤー・バフと呼ぶようになった。着ていた野牛のオーバーのためである。ファイヤー・バフはまもなく頼もしい存在となり、広く人々にたたえられた。 |
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E05 |
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しかし、時とともに変化が訪れる。ニューヨーク市消防署が組織され、新しい器具も発明された。消防士は、消火して給料をもらう職業人になった。しかし今日でも、火事きちがいはどこからともなくやって来て、不思議にも火事現場に現れる。時には、消防士の消火のじゃまになる。それほど昔ではないが、次の見出しがニューヨークの一流紙に載った。「火事きちがい、火事から締め出される」この見出しの下の記事はニューヨークの消防署署長の出した命令についてであった。署長の弁はこうである。「今後、火事場に行けるのは消防士だけである」署長は怒っていた。新聞記者に語ったところによると、配下の消防士が、火事場に近づくのに非常に苦労をしているのは、手助けをするはずのファイヤー・バフが、実際にはじゃまをしているためであるということである。 |
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E06 |
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だから、アメリカの西部の草原の野牛に感謝したいのは、"buff"ということばを与えてくれたからである。このことばは、最初火事場に行きたがる人を表すのに使われた。今日では、"buff"ということばは広い意味を帯び、あるもの、あること、あるグループに熱狂的になったり、好きでたまらないといった人すべてを表すようになった。 |
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日本語訳 Tsuneo Kimura
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