|
English |
|
|
|
|
|
T
◆ ▼ |
E01 |
|
ことばの由来 -- 独特な表現についての番組。きょうの表現は「整然としている」で、意味は完全な秩序、よく組織されているである。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E02 |
|
この「アップルパイのように整然とした」ということばがどこで、いつから始まったか、よくわからない。ニューイングランドから始まったとする人もあり、またある人はずっと昔にスコットランドやイングランドの作家が使っていたともいう。しかしニューイングランドの主婦がりんごを均一な厚さに切り、パイの中に一層ずつそれをきちんと積み重ねて行ったのは事実である。ある作家がいっているように、ニューイングランドの女性は整とんするのが
好きで、何でもきちんとした場所に納めなければ気がすまなかったのである。それだから「整然としている」という表現の始まりは、ニューイングランドからだと一般に信じられているのだろう。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E03 |
|
この話とは逆に、めちゃめちゃな乱雑ぶりを表現する古い言い回しもある。それは「紛争の種」といい、ギリシア神話から出ている。すべての神々と女神がテーブルにつき、ティテスとペレウスの結婚を祝っていた。もんちゃくを起こすことの好きな争いの神が、金のりんごをテーブルの上に投げ出し、一番美しい女性にほうびとして上げようといった。しかし容易に決着のつくことではない。ジュノー、ミネルバ、ビーナスの中で、だれを選んだらよいのだろう?その決定は
パリスにゆだねられた。パリスはビーナスを選んだのである。ジュノーとミネルバは怒った。そしてパリスと事の決着をつけようと脅かした。これから長いトロイ戦争が始まったのである。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E04 |
|
りんごは有史以前のものである。古い国々の民話でも一番人間の好んだ果物の一つとして有名である。また、りんごが人類に幾多の苦難をもたらしたのは、聖書のとおりである。善悪のシンボルとなり、人間が神の好意を失うことになったのは、りんごを食
べたいという欲求に抗し切れなかったためである。それから人間には苦労がつきもので、食べて、生きて行くためには労働をし、汗を流さねばならないのである。アダムがりんごを食べるという罪を犯したために、そののどの前部にしるしが残っているのだ、と奇妙なことを信じる人がいる。それが「のど仏」で、男性には女性ののどよりはっきり見られる。アダムのりんごといわれるゆえんである。そのほかにはあまり確かなことはわからない。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E05 |
|
一時期トマトが「愛のりんご」と呼ばれたことがあったが、それは間違いだった。次の話が間違いのいわれである。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E06 |
|
16世紀、スペインはトマトを南米から輸入し、モロッコに輸出した。イタリアの貿易商がそれをイタリアに運んだ。トマトにつけたイタリア語はpomo dei
Moroといい、ムーア人のりんごを意味した。フランスの栽培者がトマトを輸入した時、dei Moroとはd'amour --「愛」を意味するフランス語
-- のことだろうと思った。そこでpomo dei Moroは「愛のりんご」となった。ドイツ語では、今でもLiebesapfel、つまり「愛のりんご」である。 |
|
|
T
◆ ▼ |
E07 |
|
りんごから奇妙な信仰や迷信が生まれている。その一つに、りんごを食べると男の人に強壮な、男らしい力が生まれるというのがある。りんごが好きだから食べるというのなら、それはけっこうだが、しかしほかの理由で食
べるのなら、失望することがあるかもしれない。また一日にりんごを1つ食べていれば医者はいらない、というのは本当でしょうか、ときかれたら、答えはこうだ。毎日りんごを1つ食
べても害にはならない。 |
|
|
日本語訳 Tsuneo Kimura
|
|
|
[TOP] |
|