サルの協力と分配
分かち合いと協力は、親が子供に最初に教えることのうちのふたつです。今回、アメリカ合衆国の研究科学者たちが、サルの一種もほかのサルと協力したり分け合うことを学ぶという証拠を発見しました。
ジョージア州、アトランタのEmory大学の研究者たちは、サルが食べ物を集めるのに協力し、そして集めた食べ物を手伝った他のサルと分配することを明らかにしました。その研究者たちは、彼らの研究は人間の行動様式を理解する助けになるかもしれないと言っています。この発見は今月の初旬、Nature誌に報告されました。
Yerkes Regional Primate Center(ヤーキス地方霊長類センター)のFrans de Waalと彼のチームがこの研究を行いました。彼らはカツラザル類の行動を調べました。カツラザルは大きな脳を持つ小型の霊長類です。カツラザルは南アメリカの森林に住んでいます。
野生の状態では、このサル達は集団で動物を狩猟します。しかしながら、通常、(獲物を)捕獲するのは1匹だけです。その1匹はグループの他の仲間と獲物の肉を分け合います。
de Waal氏は実験室でこの分配行動を試す実験を計画しました。彼のチームは2匹の同じ性のカツラザルを1つの箱に入れました。この2匹は通常共に暮らしているグループから選ばれました。
その箱は一方が開いていました。箱は針金の柵によって仕切られていました。2つの透明な容器が載っている盆がその箱の開口部の隣に置かれました。容器の1つは果物で一杯でした。もうひとつの容器は空でした。
研究者によれば、1匹のカツラザルはもう片方のサルの助けがなければその果物を取ることができなかったそうです。そのカツラザルたちは共に努力した時だけその食べ物を手に入れることができました。サルたちが(食べ物を手に入れることに)成功した時、食べ物を手に入れたサルはそれを手助けしたサルと常に分け合いました。
この研究は、このサルたちは食べ物を得るのに協力した場合は、率先して相手と食べ物を分け合うことを発見しました。また、手伝ったサルは、以前の協力で食べ物を貰ったことがあると、再び手助けすることが多い傾向がありました。研究では、サル達はお互いが見えていた場合のみ協力したことも明らかになりました。
de Waal氏は、カツラザルは人間の遠縁に当たると言っています。彼は、今回の発見は分配や協力の考えは恐らく人間より古くからあるものだということを示唆していると言っています。
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