食餌療法と結腸癌の研究
ふたつの新しい研究が、多くの果物や野菜を食べていれば結腸癌にかからないという考えに疑いを差しはさみました。この研究は、低脂肪で野菜繊維質の高いものを常食にしていても、大腸の一部の結腸内にポリープが発生することを予防できないことを発見しました。ポリープは、時に癌になることがある小さな腫瘍のことです。
結腸癌は世界で4番目に多い癌の病種です。結腸癌の発症のおおかたは、先進国で起こっています。結腸癌は、先進国では発展途上国の5倍から8倍にあたる人々の命を奪っています。
これまでの研究は、結腸癌になる危険性は、穀物、果物そして野菜といった低脂肪で高繊維質の食物を食べる人に最も低いこと示してきました。
今回のふたつの新しい研究は、そのような食餌がポリープの成長を予防することができるか証明する試みでした。研究は、結腸からポリープを切除したことのある3,000人以上の人々を対象としました。
ひとつの研究では、アリゾナ大学の研究者たちが多くの穀物または穀物繊維を食べる人々と食べないグループを比較しました。国立癌研究所はもう一方の研究を監督しました。その研究は、たくさんの果物や野菜を食べる人々と食べない人々を比較しました。4年後に、研究者たちは、高繊維質の食餌をした人々に、もう一方の(食べなかった)人々とちょうど同じくらいの数の新しいポリープができたことを発見しました。この研究の結果はNew England Journal of Medicine学会誌に報告されました。
国立癌研究所のArthur Schatzkinは2番目の研究を指揮しました。この研究は同じグループの人を対象にあと5年間続きます。医者の中には、今回の研究は期間が短すぎて高繊維質食餌の効果を判定できなかったのかもしれないと言う医者もいます。彼らは、ポリープが大きく成長して結腸癌になるのに最長15年かかると言っています。
これまで行われたきた研究では、食餌の変更がポリープの発生を抑えると証明することに失敗しています。それらの研究には、ビタミンCとE、および野菜に元々ある物質、ベータカロチンを使いました。
しかしながら、Schatzkin博士と他の研究者たちは、低脂肪の食物を穀物、果物、野菜の十二分な繊維質と一緒に食べる理由がほかにもあると言っています。このような食餌は肥満、心臓病そして糖尿病を克服するのに役立つことが分かっています。
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