FAOの水問題報告
先月、第2回目の世界水フォーラムのため専門家、環境保全活動家および政治指導者たちがオランダに集まりました。この会議では、今後25年以内に全ての人々に新鮮できれいな水を保証する呼びかけを含む水の諸問題を検討しました。
主な懸念のひとつは、増大する世界の人口を養うために農作物へ十分な水を供給することです。世界の人口は今後30年以内に80億人以上に増えると予想されます。専門家は、増大する人口は現在生産されている(食糧量)より60%多くの食糧を必要とするだろうと言っています。
世界の水のほとんどは農業に使われています。農作物の増産は、すでに限られている供給量からより多くの水を消費することを意味します。
しかしながら、国連食糧農業機関(FAO)は、世界的な水の必要性の高まりは緩やかになってきていると示唆しています。このFAOの見解は93カ国の発展途上国における水使用の調査に基づくものです。
この国連機関は、灌漑の利用を増やすことが、世界の人々を養うための答えとなりえると言っています。灌漑は自然の方式とは違う方法による土地への水供給です。灌漑は、長い期間ほとんど、あるいは全く雨の降らない地域の植物生育のために水を供給するものです。
FAO係官たちは、灌漑された土地では、雨に頼っている土地よりも2倍あるいは3倍の農作物の収穫高があると述べています。係官たちは、より少ない水でより多くの食料を生産する能力は、水の供給が限られている発展途上国で向上していると言っています。彼らは、そのような(水供給の)制限によって、国によっては水をより慎重に使わなければならなくなるだろうと言います。彼らは、水の適正利用についてのさらなる研究や研修プログラムが役立っていくと言っています。
地域によっては、いくら慎重な水の使い方をしても食料生産が向上するわけではありません。FAO係官は、これらの地域の水は、輸入食糧を購入するため高値で販売できる農作物を生産することに使う方が上手な利用法だと言います。例えば、チュニジアの農家は灌漑を使って果物や、野菜、花を生産しています。これらの農作物は市場価値が高いので売りに出されます。
調査によれば、時として問題は水不足ということではなく、水利権の問題であるとのことです。調査によれば、ひとつの解決法は、政府が水を経済的価値および社会的権利として取り扱うことだろうとのことです。
FAO係官は、農家は依然としてより少ない水でより多くの食料を生産することを学ぶ必要があると言います。そして、地域によっては緊急支援を必要とします。しかし係官は世界の人々を養うのに十分な水はあると信じています。
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